a life and a thing

きみはとあるところへ旅行へ行き、ひさしぶりにのんびりと、好きな写真を撮る。近所でカメラを構えていると不審者だと思われ通報されるきみだが、観光地であるここでは道端でカメラを構えていても、そんな心配はない。お気に入りの新しい帽子も被り、風は強いけれどしあわせな時間。東京へ戻り、彼女に会う。その帽子、不審者っぽさが倍増するからやめなよ、と言われる。部屋の隅で毛布をかぶり、きみは嗚咽する。

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