梅ジュース à gogo

去年の夏、彼女が家に来たとき、庭の梅の木に登り、梅の実を大量に採ってくれた。別に何か手を入れている訳でもないのに、毎年大量の立派な実がなる。父が居たころはこれで梅酒を漬けたり梅干しを作っていたりしたけれど、いまはもう誰も採る者もなく、去年はひさしぶりにちゃんと収穫した。虫が苦手なぼくも、彼女が傍にいる限りは対処してくれるという安心感があるので、役に立つのかどうかはともかく、何となく手伝いみたいなことをした。大量の梅はそのままリュックに詰め、彼女の家に持っていき、そこで彼女に梅酒を漬けてもらう。500g分は自分の手元に置いておき、余裕ができたら梅ジュースにしようと思ったまま、早半年。きょう、ようやく梅ジュースにした。

梅ジュース自体はあっという間にできてしまう。1リットルよりも少しだけ作り過ぎた分を飲んでみた。少し甘さが強すぎたけれど、それでも、初めての試みにしては良い出来だ。梅特有の酸っぱさも程よく効いている。

今年の目標は、まっとうな生活者になること。生活者とは、太宰が嫌悪したお汁粉万歳の生活を送る者ではなく、銀河鉄道の夜のラストにおけるジョバンニの立ち姿のような生き方を送る者をこそ意味している。ぼくのような落ちこぼれの社会不適応者にはとても難しいことだ。でも、それは、くだらないアカデミズムのなかでどうこう立ち回るよりも、遥かにやる価値のあることだ。